キャリア・カオス理論

「理論」というと、とっても難しく堅苦しいイメージがあるけれど、キャリアコンサルタントになるためのお勉強で、キャリアの理論について学んでいると、

こんな理論もあるんだ〜という発見があり、
でも確かにそうだよね、これでいいんだよね、
と納得したり、前向きに考えることができたりします。

そんな理論の一つがコレでした。

キャリア・カオス理論。

変化の激しい現代社会、何が起こるかわからない社会の中で、一本の道をずーっと歩み続けるのが難しくなることがあります。

正しいとされていたことが覆されててしまったり、
当たり前だと思っていたことがそうではなくなったり。

そうした不確実な社会に自分は生きているのだという事実を受け止め、キャリアも偶然によって不規則に変化するという視点を持ち、各々が独自の個性的なキャリアを発展させることを推奨する理論なのです。

新型コロナ感染の世界中の広がりによる日常生活の制限、経済への打撃、、、

今、私たちの生きる社会には想像をしていなかった事態が起こり、
それによってまさに今、社会が大きく変化する渦中にあります。

私自身もこれまで順調に当たり前にあると思っていた仕事ができなくなっていることをきっかけに、
改めてこの理論も参考にしながら、自分自身のキャリアについての再考をしてみたいと思っているところです。

このキャリア・カオス理論には、重要な6つの視点があります。

1.複雑性
予測不可能で複雑なキャリアを予測するよりも個人のキャリががどのようなプロセスでどんな影響を受けて形成されてきたかを理解することが重要。

2.創発性
個人の過去の経験によって今があると言った経験からの意味づけを重視する。

3.非線形
キャリアにおける小さな変化や出来事は、その後に劇的な大きな変化をもたらしたりするため、ちょっとした決心や行動が重要である。

4.非予測性
偶然の出来事が個人のキャリアに影響を与えるため、それに気付き将来の偶然を活用する。

5.フェイズ・シフト
キャリアの方向性は、個人の外的及び内的要因によって劇的な変化を経験することもあり得る。

6.アトラクタ
「何かに引き寄せられる」という意味で、個人の行動に制約を与える。
(1)点アトラクタ:ある特定のことに拘っている場合の行動
(2)周期アトラクタ:予測可能なパターンに制約される行動
(3)円環アトラクタ:制約された繰り返しの行動
(4)ストレンジ・アトラクタ:繰り返しではないがある種のパターンがある行動)

自分自身が複雑な不規則な中で生きている中で、各種のアトラクタによる制約を受けていることを自覚し、その行動の制約を外して偶然を活用し小さな変化を起こすことが大きな変化につなげることが可能となる。

、、、と復習しながら
改めて、今の自分を見つめ直したりしています。

コロナ・ショックでキャリアが停滞してしまっている今だからこそ、
自分自身のこれまでの行動のパターンや制約に気付き、それを取っ払って小さな行動を起こすことでキャリアの発展、新しいキャリアの形成につながるかもしれない。

今を嘆くよりも、今後、「あの時があったからこそ!」と思えるように小さな決心、行動からぜひ実行していきましょう!!

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